テクスパンに関する技術情報

テクスパンの構造

テクスパン工法は、フランスのテールアルメ社によって短スパン橋梁や、現場打ちカルバートに代わって開発されたプレキャストアーチカルバート工法です。

テクスパン工法の大きな特長は、盛土とアーチ構造物が一体となり3ヒンジのアーチ構造物を構築する工法です。構造が3ヒンジの静定構造のため、外力と釣り合いながら変形するのでアーチ部材に発生する曲げモーメントを減らすことができます。このアーチ特性を生かし3ヒンジ構造にした工法がテクスパン工法です。 この為、従来の現場打ちカルバート構造に比べ薄い部材で高い土被りや大スパン(20m程度)に適用できます。  

3ヒンジとは、部材結合方法の1種であり、部材応力(垂直力、水平力)のみ伝達し、モーメントは伝達しない構造です。テクスパンアーチは基礎部に2ヶ所、クラウン部に1ヶ所ヒンジがあり、部材断面を小さくすることができます。また、静定構造となるため、設計計算による応力と実応力との差が少ないなどの利点があります。



テクスパンの設計概要


テクスパン工法は、一般財団法人 先端建設技術 センター「テクスパン工法設計施工マニュアル検 討委員会」が編集した、テクスパン工法設計施工 マニュアル(案)に従って設計されています。この マニュアルは平成10年12月に発刊され、平成 26年度に一部改訂されています。

テクスパンのQ&A


(1)適用範囲


内空幅は、8m~20m程度となっており、平面形状は直線または直線に近い線形が基本となっております。上部盛土の土被りは1m~20 m程度以下となります。
また、縦断勾配は6%程度までとなっており、それを超えるものについては別途検討が必要です。




(2)使用可能な盛土材


テクスパン周辺に使用する盛土材料は、規定材料α区間とβ区間があります。規定材料α区間ではクラッシャーラン(C-40)を使用し、規定材料β区間ではふるい寸法150㎜を100%通過、75㎜を75~100%通過、0.075㎜を0~15%通過する材料としています。


(3)排水対策

アーチメントの目地部には内空側への水の新入を防ぐために防水工を施します。


(4)1日あたりの施工量

アーチエレメントの大きさや重量により変わりますが、1日目に5部材、2日目以降は9部材程度の歩掛となります。


(5)架設方法

初期5部材まではアーチエレメントが不安定なため、クレーンによる支保もしくは支保工の設備を設ける必要があります。6部材目以降はクレーン1台にて架設が可能となっております。


(6)部材の大きさ


アーチ形状は現場ごとに最適な形状を選定するため、同じ形状はございません。そのため大きさに関しては一概には言えませんが、実績では最大弦長が約13.5m、重量が約20tとなっています。1部材ずつが非常に大きいため、特車申請が必要なケースがございます。





テクスパンの簡易設計


補強土ネットサービスでは24h対応しております。ネットで数値を入力するだけで補強土壁や軽量盛土工法、アーチカルバートなど、適用工法を簡単に比較検討できます。お急ぎの案件がございましたら是非ご活用下さい。


代表メッセージ

企業ビジョン

その他のコンテンツを見る

工法案内

工法案内

シーン別に工法を探す

シーン別に工法を探す

企業情報

企業情報

技術資料一覧

カタログダウンロード一覧

お問い合わせ

工法についてはもちろん、
その他さまざまな質問やご相談を承ります。
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。

お電話での
お問い合わせ

03-5634-4508

Contact

×

工法に関してお気軽にご相談ください

社会インフラ設計における補強土・大型ブロック・軽量盛土・アーチカルバートなどの工法に関して、豊富な実績をもとに、皆様の案件にあったベストな工法をご案内させていただきます。