高耐力マイクロパイル工法

高耐力マイクロパイル工法とは?

高耐力マイクロパイル工法とは?

高耐力マイクロパイルとは、マイクロパイル技術にグラウンド・アンカー 工法で用いられている削孔技術やグラウトの加圧注入技術を取り入れ、 異形鉄筋と高強度の鋼管(油井用継目無鋼管:API規格 N80)を埋め込 むことにより高耐力・高支持力の細径杭を築造する工法です。
構造物(橋 脚)基礎の耐震補強や擁壁・橋台等構造物の基礎補強などに用います。

(1)設計概要
(2)技術FAQ(設計・施工・部材について)

高耐力マイクロパイル工法の特徴

細径、大きい支持力

細径で大きな支持力が得られる。

引き抜き力を有効活用

押し込み力と引き抜き力の両方の荷重を支持できるため、耐震補強には引き抜き力を有効に活用できる。

低騒音、振動

低騒音、振動

削孔機械がボーリングマシンのため、桁下空頭3.5mで施工可能で、騒音や振動が少ない。

既設構造物の影響が少ない

既設構造物の影響が少ない

杭径が300mm以下と小さいため、地中障害物や既設構造物の影響が少ない。

掘削土量が少ない

杭径が細いため、掘削土量が少ない。

高耐力マイクロパイル工法の活用シーン

高耐力マイクロパイル工法は、様々な分野に適用します。

高耐力マイクロパイル 構造物(橋脚)基礎の耐震補強

構造物(橋脚)基礎の耐震補強

高耐力マイクロパイル 塔状構造物の基礎補強

塔状構造物の基礎補強

高耐力マイクロパイル 地滑りや斜面の防護

地滑りや斜面の防護

高耐力マイクロパイル 擁壁・橋台等の補強

擁壁・橋台等の補強

高耐力マイクロパイルの施工手順例





FAQ

定着長さはどのように決定されるのですか?
設計荷重を考慮して決定した杭の本数から、杭1本当りの作用する荷重を算出し、地盤との摩擦抵抗値から定着長を算出します。この時の摩擦抵抗値は、「地盤工学会基準 グラウンドアンカー設計・施工基準,同解説-pp117,解説表-6.5 アンカーの極限周面摩擦抵抗」に準拠しております。
適用地盤は?
粘性土、砂質土、礫質土、玉石・転石、軟岩、硬岩あらゆる地盤に対応可能です。
支持地盤は以下の条件を満たす必要がございます。
1.粘性土層では、N値が10程度、一軸圧縮強度0.2MPa程度。
2.砂質土、礫質土層はN値が20以上。
3.軟岩、硬岩では、不連続面の有無、スレーキングや風化の度合いを事前に検討。
どのような施工機械を用いるのですか?
削孔機は、作業環境条件,周辺環境条件、地盤条件を考慮して適切なものを選定する必要があります。空頭制限がある場合、その条件に合う削孔機を使用する必要があります。現状では3.5mの空頭まで施工が可能です。下図が空頭制限のない場合に使用する標準タイプの、クローラータイプとスキッドタイプのロータリーパーカッション式ボーリングマシーンになります。
削孔方法は?
HMPの削孔方式は、我が国の地盤特性や過去の施工実績を考慮して、ロータリーパーカッション二重管方式、ダウンザホールハンマー二重管方式によることを原則とします。削孔方式の選定は、作業環境条件、周辺環境条件と下表に示す地盤条件等を考慮します。
プラントヤードの占有範囲は?
プラント仮設に必要な広さは約50m2(5.0m×10m=50m2)です。標準的な配置を下図に示す。
杭体の構成は?
高耐力マイクロパイルの杭体は、補強材とグラウトより構成されています。補強材は鋼管(油井用継目無鋼管)と芯鉄筋からなり、グラウトは通常セメントミルクを使用します。
注入材の配合は?
注入材はセメントミルクとし、一般的に水セメント比は40~50%を使用します。

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