M1ウォール の豪雨災害復旧事例
取扱い開始以来、M1ウォールの納入が20万㎡を超えることが出来ました。(R6年4月現在)特に災害復旧用途では数多くの採用をしていただきました。その事例紹介と共にM1ウォールがなぜ採用されるのか、ご案内させていただきます。
(災害復旧用途でM1ウォールが数多く使われた地域)
近年の台風・豪雨災害状況
近年、日本各地で豪雨による災害が頻発しています。
気象庁HP各種データ:https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/bosai/report/index_1989.html
こちらは令和時代に入ってからの豪雨災害の一部ですが、
・令和元年東日本台風(台風19号):関東地方、東北地方、中部地方など
台風による記録的な豪雨により、多くの河川が氾濫し、住宅や農地が広範囲で浸水。
死者や行方不明者も多数発生し、甚大な被害発生。
・令和2年7月豪雨:西日本から東日本、東北地方など
広い範囲の大雨によって家屋やインフラに甚大な被害、多数の死者・行方不明者が発生。
特に熊本県では球磨川の氾濫により大規模な浸水。
・令和3年7月豪雨:静岡県、神奈川県など
静岡県熱海市では土石流が多くの住宅や人を押し流して多数の死者が発生。
また、関東甲信地方を中心に広範囲で大雨が降り、各地で洪水や土砂災害も発生。
まだまだこれだけで近年の豪雨災害を挙げることには足りませんが、こうした災害から人々の命や財産を守るため、迅速で効果的な復旧が求められます。M1ウォールは大型ブロック擁壁なので、広範囲に渡る豪雨を防ぐ工法ではありませんが、災害後の擁壁や護岸の復旧に対処する方法の1つとして、事例をご紹介させていただきます。
M1ウォールの災害復旧事例
<災害事例その1ー採用理由>
令和元年の東日本台風の影響によって河川が氾濫して周辺を浸食し始めてしまい、さらなる2次被災を防ぐためにとにかく早期の復旧が求められていました。M1ウォールは直ぐに材料供給が可能であることと、施工が早いことを評価され採用していただくことになりました。
<災害事例その2ー採用理由>
令和元年、東日本台風によって河川の護岸擁壁の一部が崩落し、さらに広がる事を防ぐため素早い復旧を求められていました。他の大型ブロックとの比較が行われ、M1ウォールは復旧区間前後の壁面との取合いが容易なことや、曲線線形に応じてパネルで組み立てることができる施工性の良さは全体的な経済性の良さを求めることが出来ました。
<災害事例その3ー採用理由>
令和2年7月豪雨により熊本県を中心とした九州地方、中部地方など日本各地で大きな被害が発生し、崩落した道路の早期復旧が求められました。当現場は搬入路が狭く迂回路もない難条件でしたが、M1ウォールは部材が小型かつ軽量で運搬可能で、在庫があり早期納入できることから採用していただきました。
災害復旧でなぜ採用されているのか
・小型重機で設置可能
災害復旧の現場では狭隘な現場であることが少なくありません。M1ウォールは他の大型ブロックよりも製品重量が軽いので大型重機を使うことがなくても、その適応性の良さを多くの現場で喜ばれています。
・コンパクトな仮置スペース
部材厚がスリムなので多くの壁面材を積み重ねることができ、仮置スペースをコンパクトにすることが可能です。スペースに制約のある現場でも材料置場をより近くにしたり、部材納入の車両台数をより少なく計画することが可能です。
・素早く出荷できる在庫体制
平均的な現場規模で数現場分の在庫は常に確保しているので、ご注文をいただいてから最短で納入することが可能です。製品の規格種類をできるだけシンプルにして、コンクリート二次製品の弱点である製造待ちになることを回避しています。
・縦断勾配、折点、妻壁が容易
復旧現場の形状に応じて、製品をカット調整することが可能です。縦断形状の変化に応じた加工や、壁線形を折り曲げる箇所も同様に加工することで、型枠箇所を設けることなくM1ウォールによる壁面を揃えることができます。また、前後のパネルを組み立てる構造のため、多様な壁面勾配・控え長にも自在に対応することができます。
災害復旧標準図集ダウンロード
災害復旧標準断面図集(補強土壁・大型ブロック・大型かご枠・EPS工法)、災害復旧擁壁一覧表をダウンロードしていただけます。工法検討の際お役立てください。概算工事費はお問合せください。
このような方にオススメの資料です
・補強土壁の一次比較検討をしたい
・大型ブロックの一次比較検討をしたい
・大型カゴ枠の一次比較検討をしたい
・EPS工法の一次比較検討をしたい