現場の工夫で工費削減!工期短縮!仮設のEPS工法を提案します!
1.EPS工法とは?
EPS工法とは、大型の発泡スチロールブロックを盛土材料として積み重ねていくもので、材料の軽量性、耐圧縮性、耐水性および積み重ねた場合の自立性等の特徴を有効に利用する工法です。軟弱地盤上の盛土、急傾斜地盛土、構造物の裏込、直立壁、盛土の拡幅などの荷重軽減および土圧低減をはかる必要のあるところに適用できます。
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2.EPS工法の柔軟な活用例
EPS工法は「軽量性」「施工性」「加工のしやすさ」で評価され、幅広い用途で採用いただいております。今回は、その中でもEPS工法の「仮設用途」での活用事例をご紹介いたします。仮設道路、仮設構台等を構築する際、現場で下記のような課題があれば、ぜひEPS工法を検討してみてください。
<仮設EPSが使われやすい条件>
・用地境界や周辺の既設構造物に合わせた調整など、現場合わせが多い箇所
・狭隘な現場、急傾斜地、等、大型重機の使用が難しい箇所
・急速な施工が必要な箇所
・軟弱な地盤に仮設道路、構台を構築したい
3.EPS工法 仮設用途活用事例紹介
EPS工法の仮設用途事例をご紹介いたします。
①工期短縮!既設護岸を仮設船着場にしたい。クレーン作業も必要!
(EPSブロックの積み上げた状態。この後コンクリ床板と周囲の埋め戻し、上部に敷鉄板を並べて仮設船着場が仕上がる)
<横断図> <平面図> |
護岸上に構台を作るため、杭打設が必要な桟橋構造でなく、EPS工法による軽量盛土で嵩上げして陸側の地形と高低差をあわせ、クレーンヤード・資材仮置き場を含め広いスペースの仮設船着場ができました。
EPSブロックは重機が載ることを考慮して計画することが可能です。
杭の打設が無くなった事だけでなく、撤去時の引抜も無いので現況復旧が容易になります。工期を大幅に圧縮することができます。
②高速道路上の岩塊掘削!狭隘なトンネル坑門工上に作業足場の基礎架台を構築!
(写真-日経クロステックより) | <横断図> |
岩塊除去作業のための仮設工事にEPS工法が使用された事例です。
大規模な組立足場を設置するための基礎架台にEPS工法が用いられています。EPS工法は軽量で下部地盤に与える負担が少なく、短期間で施工可能な特徴を持つため狭隘な地形にあわせて基礎架台を構築することができます。
地形を均すコンクリート台座とEPSブロックを組み合わせて基礎架台が構成されています。
③現場変更でも工期への影響が少ない!使用後の現況復旧も早い迂回路盛土を構築
<横断図> |
橋梁架替工事に伴う仮設道路の事例です。当初の仮設道路計画は<シートパイル+埋戻し土>でした。ただし地盤が想定よりも緩く、あらためて調査後に再検討した結果、鋼矢板がもたないことが判り、現場で対策が必要になりました。埋め戻し土の多くをEPSで置換えて<シートパイル+EPS+埋戻し土>に変更することになりました。
EPSで置換える対策は他の対策方法よりも施工スピードが早いだけではありません。周辺地盤へ与える懸念や影響も少なく、撤去も短い期間で可能です。
EPS工法での対策は現場の工程に与える影響を最小限にすることが期待出来るのも大きなメリットの1つです。
以上、EPS工法の柔軟性と効果を示す事例をご紹介しました。
様々な課題に対応するための有力な解決策として、EPS工法は現場の対策でも活躍しています。
これらの事例を通じて、EPS工法の利点をご理解いただければ幸いです。今後も、建設現場における課題解決に役立つ情報をお届けしてまいります。
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