【支持力不足対策】構造物基礎機能を有するEPルートパイル工法
地山補強土工法 EPルートパイルとは?
グラウトのEP(エクスパンション)効果とパイルの網状配置効果により、地山と補強材の一体化をはかる工法です。1980年導入以来、日本国内で多く採用され、その用途は構造物補強・擁壁補強・岩盤補強・切土法面補強など多岐にわたり、震災復興や防災にも大きく貢献しています。
>>地山補強土工法 EPルートパイル工法の詳細を見る
支持力不足対策における現場課題を解決するEPルートパイル
EPルートパイル工法は擁壁基礎地盤など構造物基礎の補強が可能です。エクスパンション効果(硬化膨張性)があるEP注入材と加圧注入、特殊芯材により地盤との摩擦力を向上させます。パイルを2方向以上に網状配置することにより、土のすり抜けを抑制し、パイルと地山の一体化をはかります。単管足場とボーリングマシン等の小型の機械で施工できるため、高所や狭所、急傾斜面等においても最小限の用地で施工ができることが特徴です。また、二重管(ケーシング保孔)による削孔により地盤の種類を選ばない杭造成が可能です。新設構造物補強でも既設構造物補強でも数多く採用いただいております。
適用現場条件
☑転石・礫が多く、地盤改良ができない
☑狭い現場で適用できる工法が良い
☑既設構造物の支持力不足を解決したい
☑周辺環境への影響を最小限にしたい
支持力不足対策におけるEPルートパイルの活用事例
事例① 洞門基礎補強にEPルートパイルを使用
新設の洞門基礎補強の事例です。支持力不足解消のため、地盤の補強にEPルートパイルが採用されました。
山間地地盤は転石・礫が多く地盤改良が出来ない場合がありますが、EPルートパイルは、削孔機(ボーリングマシーン)を使用するため、地盤改良工が困難な地盤条件でも施工可能です。
(関連事例:砂防堰堤補強工事において高評価!!<地山補強土工法 EPルートパイル>
事例② 補強土壁の基礎補強にEPルートパイルを使用
新設道路構造物(補強土壁)の支持地盤補強工としての採用事例です。
EPルートパイル工法を支持力不足対策工として使うことで、掘削量を最小限にすることができ、現道を通しながらの施工や、既設構造物を活用した道路拡幅等が可能になります。
(関連事例:【道路拡幅】網状鉄筋挿入工(EPルートパイル)との併用で掘削量を削減)
事例③ 既設ブロック積の支持補強にEPルートパイルを使用
既設ブロック積の復旧事例です。急峻な斜面中腹にブロック積擁壁があり、クラック・はらみ等の変状が見つかったため、対策が講じられました。現地に施工ヤード、搬入路がないため、モノレールを架設し機材を搬入し、施工しました。EPルートパイルの施工機械は軽量かつ小型のため、狭い現場や急峻な現場においても施工ができます。
お役立ち資料①<地山補強土工法の設計における留意点>
EPルートパイル工法での構造物基礎補強の検討にあたる設計時の留意点をおまとめしてます。
検討・計画の際にご活用いただければ幸いです。

お役立ち資料②<支持力不足対策工法 比較表>
地山補強土工法EPルートパイル、場所打杭、PHC杭、置換工法の比較表をダウンロードいただけます。工法検討の際にお役立てください。
