仮設用途で使用した事例|軽量盛土 EPS工法

幅広い適用性を持つEPS工法。これまで、道路・橋梁・河川・造成・仮設用途等、様々な分野にて採用されてます。
その中でも今回は、EPS工法による仮設用途で活用された事例をご紹介させていただきます。
>>EPS工法概要について
1.現況地盤の置換え 活用事例
EPS工法は盛土をするだけでなく、現況地盤を置き換えることでも活用することが出来ます。
工事用道路の事例をご紹介いたします。
事例1 地中埋設物がある場所の仮設桟橋代替にEPS工法を採用

<現場の状況>
工事用道路の計画位置にはGLから2m下にガソリン貯留タンクや地中埋設物(高圧ケーブル)があり、そのままでは工事車両の通行が出来なかった。当初検討した仮桟橋案では杭が打てないため、仮桟橋の径間を大きくする必要があった。そのため杭の支持力を増やす対策として、さらに根巻きコンクリートも必要となった。
<現場の課題>
・桟橋、支持杭コストが高い。
・施工日数が長期となる。
・施工後の撤去費用が高い。
<EPS工法採用の理由>
★地中埋設物上の土被りの一部をEPSで置換えることにより、工事車両の交通荷重影響を相殺するため、桟橋を作らなくても車両通行可能になる。
★EPS工法は急速施工が可能で、撤去も容易である。
事例2 軟弱地盤上の仮設道路にEPS工法を採用
<現場の課題>
上の高架構造は杭により支持されているが、高架下の地盤は軟弱地盤のため、工事用道路には以下の対策が必要だった。
(対策1)仮設道路の圧密沈下対策
(対策2)橋脚基礎杭へのネガティブフリクションの対策
<EPS工法採用の理由>
★現況地盤の表面付近をEPS工法で置換えることで、工事用道路の交通荷重増加がなくなり、沈下・支持力不足等の問題、橋脚基礎杭への影響を解決できる。
★浅層地盤改良が省略できるなど全体工期が短縮できる。
★施工後の撤去費用が経済的になる。
2.仮設構台比較
EPS工法は軟弱地盤上での仮設構台の代替として使用することが可能です。
仮設構台を構築する際、一般的には、鋼製の仮桟橋による計画が多いと思います。
しかしながら、仮桟橋は大型重機を使用するため、重機の搬入路や支持力が確保できることだけでなく、十分な重機組立ヤードの確保が必要となります。
下記のような現場条件の際は、一般的な仮桟橋で対応するのは難しく、EPS工法による計画が最適となります。
<EPS工法採用の理由>
★軟弱地盤・急傾斜地での計画
★地盤改良が困難な現場
★建設機械の支持力が確保できない現場
★道路曲線があり、デッドスペースが大きくなってしまうため、道路線形に合わせた計画をしたい
3.お役立ち資料『仮設構台比較表』
EPS工法、補強土壁、仮桟橋の比較表がダウンロードできます。