【パネル組み立て式大型ブロック】M1ウォールの災害復旧事例

災害復旧工法の一つ、パネル組み立て式大型ブロック M1ウォールについて解説いたします。
1.パネル組み立て式大型ブロック「M1ウォール」とは
M1ウォールとは、パネル組立式の大型ブロックです。パネルを現場で組立てて作る大型ブロックであるため、控え長と壁面勾配は、自由に選択可能となり、河川の緩勾配仕様や直壁仕様、前面・背面異勾配仕様など、現場条件に適した経済的な計画が可能です。部材が軽量でかさばらないため、搬入や置き場の確保が容易となります。また、パネルを切断加工することで、縦断勾配に合わせた計画や曲線施工も可能です。 「美しい山河を守る災害復旧基本方針」テクスチャーと明度証明を取得しており、河川災害に適用した商品です。
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2.M1ウォールが採用される理由
■特徴1:現場に合わせた最適な計画が可能
直壁~1:1.0、前面背面勾配異勾配、曲線・折れ点にも対応しており、上流~下流まで、現場に合わせた最適な計画が出来ます。また、最下段のパネルをカットする事で、護岸の必要根入れに合わせた計画が可能です。
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>>直壁仕様のM1ウォール
>>曲線・折れ点に対応したM1ウォール
>>1割タイプのM1ウォール
■特徴2:災害時も迅速対応
パネル組み立て式であり、汎用部材を使用しているため、災害時も迅速対応可能です。

■特徴3:災害に強い大型ブロック
今後の予測される自然災害に耐えうる耐震性能に優れた大型ブロックです。

■特徴4:狭い現場で施工可能
災害により、運搬経路や施工ヤードが確保できない場合があります。資材が軽量かつ小型の重機を使用するため、狭い現場でも安全な対応ができます。

■特徴5:明度・テクスチャー証明取得
『美しい山河を守る災害復旧基本方針』に適用工法です。

3.M1ウォールによる災害復旧事例紹介
M1ウォールの災害復旧事例をご紹介します。
群馬県の災害で被災した河川護岸の復旧に使用されました。壁高が5m以上となり計算が必要、また、既設の護岸に合わせ1割勾配の計画が必要とのことからM1ウォールが採用されました。明度・テクスチャー証明を取得しており、「美しい山河を守る災害復旧基本方針」に準じた商品です。緩勾配タイプは施工性を考慮し、背面にメッシュパネルを使用します。
>>図面(CAD)、概算工事費がダウンロードできます。
2019年10月、台風19号により、千葉県の道路上の張り出し歩道が崩壊。早期復旧が必要になり、すぐに資材調達が可能なM1ウォールで復旧する事になりました。既存の張り出し歩道への掘削影響を抑えるため、M1ウォールを現地に合わせ最下段パネルを工場で切断加工しております。また、勾配を3分にすることで、壁高を抑えることが可能になりました。
>>図面(CAD)がダウンロードできます。
4.関連資料ダウンロード
>>災害復旧標準断面図
M1ウォール 水位あり・なし H=6.7.8 図面(CAD)・設計計算書
がダウンロードできます。
その他災害復旧事例
M1ウォール以外にも、補強土壁、地山補強土、カゴ、軽量盛土等、様々な工法の災害復旧事例をご紹介しています。
>>その他事例はこちらから